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地下室の増設で住まいにプラスアルファの楽しみを

    • リフォーム前に考えること

更新日: 2018年08月24日

地下室の増設で住まいにプラスアルファの楽しみを

地下室と聞いて少しワクワクする方は多いのではないでしょうか。なにか「秘密の部屋」という感じで興味がそそられます。実際に地下室を作った方は、そこを書斎やホームシアター、楽器の演奏用の部屋、ワインセラーなど、趣味のために活用されることが多いようです。

 

今回はそんな地下室にスポットをあてて、地下室のメリットや増築・増設するときの条件、注意点、費用をご紹介します。

趣味の空間、静かな環境、防災施設・・・多彩な用途が地下室の魅力

地下室ならではの魅力のひとつが遮音(しゃおん)性の高さです。

地下に埋め込まれ、土砂に覆われて密閉された状態になるため、外の交通騒音や地上階での生活音も届きにくくなります。雑音に悩まされることなく、落ち着いた環境を満喫することができるようになりますし、室内からの音も外部に漏れにくいので、以下のように活用される方が多いようです。

 

地下室の画像

 

・書斎
・アトリエ
・ホームシアター
・音楽のための部屋(演奏や音楽鑑賞)
・カラオケルーム

 

書斎やアトリエなどとして使えば、自分だけの静かな時間が過ごせますし、防音仕様をプラスすれば、好きな映画や音楽を誰に気兼ねすることもなく大音量で楽しめます。ピアノやギター、ドラムなども思う存分演奏したり、カラオケパーティーで友人と盛り上ったりと用途はさまざまです。

 

また、地中にあるため、夏の熱気、冬の冷気の影響を受けにくいというのも地下室のメリットのひとつです。1年を通して安定した室温であるため、寝室やセカンドリビング、ワインセラーや倉庫などにも向いています。そのほか、防災用のシェルターを設けるというのも利用例のひとつに挙げられます。

地下室をつくるための条件とは

魅力たっぷりの地下室ですが、クリアしなければいけない条件がひとつあります。

それは「既存の家をそのままにして地下室だけをつくるのは難しい」ということです。家を新築するとき、その敷地の地盤の強さをもとにしてコンクリートの基礎や建物の構造を設計しています。ですから、地下室をつくるために基礎の一部を壊したり、地盤を掘ったりすると、建物の強度や耐震性が低下する恐れがあるのです。そのリスクを避けるためには、以下のような選択肢があります。

 

・建物の補強をしながら地下室をつくる
・建物とは切り離して庭に地下室をつくる

 

現在住んでいる家に地下室が増設できるのか、費用はどれくらいかかるのか、まずはリフォーム会社に相談してみてください。

地下室は湿気が大敵

地下室の増設時には以下のポイントに注意してください。

防水処理

地下室でもっとも気を付けなくてはいけないのが湿気です。地中には、雨水が浸透してきたり、地下水が流れていたりします。地下室のつくりに少しでも隙間があると水分が浸入してくるので、ち密な施工精度と防水処理が求められます。

空調と防カビ対策

また地下室は密閉性が高い分、室内の湿気もたまりやすくなります。躯体(くたい)のコンクリートから蒸発する水分や、室内の空気に含まれる水分、人が呼吸するときに発する水分などがこもることで、室内がじめじめした状態になってしまうことがあります。こうした湿気対策のために、換気や温度・湿度をコントロールする空調が必要となります。
さらに内装には防カビ効果の高い製品を選んでおくといいでしょう。

断熱性

地下室内の快適性を高めるには断熱性も重要です。地下室を断熱材で覆うことで室内の温度調節がしやすくなり、結露の発生も防ぐことができます。

地下室をつくる費用の目安

地下室の増設には、地中を掘り、土砂を処理する手間がかかりますし、地盤の調査も必要です。コンクリートを打設してつくるフルオーダーの場合は1坪あたり100万円以上、比較的安価な既成の箱型ユニットを埋め込む方法だと最低500~600万円かかるといわれています。ただし、地盤の状況や地下に通る配管などにより金額は大きく変わってきますので、あくまで目安の金額と考えてください。

実現にあたっては様々な条件をクリアする必要がある地下室。しかし、防音・遮音の性能の高さは地上階の比ではありません。希望する地下室をつくるにはどのくらいの費用がかかるのか、その費用対効果を検討してみる価値は十分にあります。


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