せっかくリフォームするのですから、リフォームした後も家をきれいに保ちたいと考えるのは当たり前のことです。そのためには日々の掃除が重要となるのですが、リフォームの際に掃除がしやすい設備や素材を選んでおけば、掃除にかかる手間と時間を大幅に軽減することができます。
本コラムでは、掃除を楽にする設備や素材をご紹介します。
目次
汚れに強い設備や素材をきれいにしておきたい場所に積極的に設置する
日々の手入れが必要で、きれいにしておきたい場所といえば、「トイレ」や「キッチン」、「浴室」、そして「床」が挙げられます。今は掃除に便利な設備も多く、ちょっとした工夫で、掃除をぐっと楽にすることができます。
トイレ
最近では、汚れが付くのを防ぐ凹凸のないフラットなデザインの便器が主流となっています。中にはフチに折り返しがなく、黒ずみのたまりやすかったフチの裏の掃除から解放されるタイプの便器もあります。
また、「フローティングデザイン」という壁に設置するタイプの便器もあり、トイレの床掃除を楽にしてくれます。タンクレスタイプの便器はスペースそのものを広く使え、掃除がしやすくなるのでお勧めです。床や壁も、においや汚れがつきにくく、継ぎ目がないフラットな素材を選ぶと掃除が楽になります。
キッチン
キッチンの場合は、作業台の素材がステンレスのものを選んでおくと掃除が簡単になります。ステンレスは汚れや熱、水に強く、拭くだけで汚れをきれいに落とせます。最近ではシンクやキャビネットまでがステンレスでできた「オールステンレスタイプ」のキッチンも増えています。
また、キッチンの中で掃除が大変な場所といえばガスコンロですが、トッププレートがガラスでできたガスコンロや、IHクッキングヒーターなら、表面に凹凸がないので、拭くだけで清潔に保つことができます。
浴室
浴室の掃除は、浴槽の掃除が楽になるだけで大きく変わります。洗剤を入れておけばスイッチ1つで自動洗浄する浴槽や、コーティングによりシャワーをかけるだけで皮脂汚れが落ちる浴槽もあります。
床材も乾きやすく、汚れのつきにくい表面加工をしたものがありますので、リフォームの際に交換しておくと便利です。
床
油汚れに強く、耐水性も高い床材があるので、キッチン回りに採用すると掃除がずいぶん楽になります。最近では、アンモニアや塩素系漂白剤にも耐えられるコーティングがされたフローリングもあるので、汚れやすい場所にあらかじめ設置しておくと、拭くだけで清潔な状態を保つことができます。
収納や床の段差、コンセントの位置を考えることで掃除の手間を省くことができる
設備以外にも掃除を楽にするポイントがあります。
まず、1つ目が収納です。掃除道具を必要な時にすぐに使えるように収納しておく場所があるだけで、汚れがひどくならないうちに掃除ができ、きれいにしておくことができます。大切なのは、掃除道具を一カ所にまとめて収納するのではなく、必要な掃除道具を必要な場所に収納できることです。
2つ目のポイントは各部屋のコンセントの位置です。掃除機をかけるときのコードの長さを計算して、コンセントの位置を決めておけば、あと少しというところでコードの長さが足りず、コンセントをさし直して掃除機をかける手間が省けます。
床の段差をなくしておくことも掃除が楽になるポイントです。段差にたまるほこりを防げるのと、将来に向けたバリアフリーにもなるので、一石二鳥です。
まとめ
最新の設備は汚れに強く、掃除もしやすいようになっているので、リフォームの際に交換しておくと、掃除を楽にし、清潔な状態を保つことができます。 油汚れが大変なキッチンのレンジフードも、内部のフィルターがなく、表面を拭き、油や水のたまったオイルトレーを処理するだけで済むものもあります。
また、掃除の際にスペースの狭さが問題になるトイレでは、ドアを引き戸にしておくと、開け閉めのデッドスペースがなく、掃除がしやすくなります。 収納や床の段差、コンセントの位置など、設備以外にも工夫を凝らすことで、掃除が楽になり、家を清潔に保つことができるのでお勧めです。