住まいを快適な状態に保つためには、定期的にリフォームを行い、メンテナンスをする必要があります。どこをリフォームするべきかは劣化具合で異なるため、一概には言えません。また、全ての場所を一度にリフォームしようとすると、かなりの費用がかかりますので、まとまった予算を準備できる場合以外は、優先順位をつけて行わなければいけません。
そこで、本コラムでは、戸建て住宅で不具合が出やすい場所と、リフォームすべき箇所の優先順位をご紹介します。
不具合が出やすい場所は?
どれだけきれいに暮らしていても、5年、10年、20年と経つうちに、住まいの様々な場所で不具合が発生するようになります。
不具合が出やすい場所としては、トイレやキッチン、バスルームといった水回り、そして外壁や屋根といった、風雨や日差しにさらされている設備が挙げられます。また、フローリングや壁紙もキズや汚れ、はがれが目立つようならリフォームを検討すべき時期かもしれません。
無駄な出費を抑えて必要なリフォームを行うために、まずはリフォーム会社に依頼をして、現在の住まいの状況をチェックしてもらってはいかがでしょうか。
どこからリフォームすべきかの優先順位を決める
限られた予算の中でリフォームを行う場合、どこから手を付けるべきかの優先順位を決めなければいけません。優先順位は、以下の①~④の順番で決めていくとスムーズです。
- ①実際に不具合が出ている場所・設備
- ②不具合は出ていないが、劣化が進んでいる場所・設備
- ③不具合は出ていないが、家族がリフォームを希望している場所・設備
- ④予算が余った場合に検討する場所・設備
各設備のリフォームが必要になる目安の時期とは
- キッチン、台所:10~20年
- 浴室:10~15年
- トイレ:10~20年
- 洗面所:10~20
- リビング、部屋、室内のドア:15~20年
- 外壁: モルタル・金属サイディングともに15~20年
- 屋根:かわら屋根:20~30年
- 金属板屋根:10~15年
- 窓まわり:20~30年
上記はあくまで目安ですので、使用状況や頻度によってリフォームが必要になる時期は異なります。
築年数が古い家の場合は耐震性にも注意が必要
発生した不具合のメンテナンスと同様に注意したいのが、住まいの耐震性です。特に、1981年6月1日以前に建てられた家に関しては、新耐震基準が適用されていませんので、新たに耐震工事が必要となる場合があります。今後、ご家族が安心・安全に暮らしていくためは、必要不可欠なリフォームだと言えます。
まとめ
どれだけきれいに暮らしていても、築30年を経過すれば様々な場所で不具合が発生するようになります。また、例え不具合が発生していなくても、確実に劣化は進んでおり、遅かれ早かれリフォームを行う必要が出てくるでしょう。全ての場所を一度にリフォームしようとすると多くの費用がかかりますので、優先順位を決めて行わなければいけません。まずはリフォーム会社に相談をして、今の住まいの状態を詳しく調べてもらうことをお勧めします。