ワークトップ
- わ行
ワークトップとは、主にシステムキッチンでシンクやコンロをつなげる調理台のことで、天板、カウンタートップとも呼ばれます。ワークトップには様々な素材が使われ、ステンレスや人工大理石、タイル、木材、天然石、セラミックなど多岐に渡ります。素材を選ぶ際には強度や耐水性、耐熱性、掃除のしやすさなどを考慮するとよいでしょう。
ワークトップを選ぶためのポイント
キッチンをリフォームするとき、ワークトップをどうするかは非常に重要なポイントとなります。高さや大きさ、素材、デザインはキッチンの使い勝手や作業効率に大きく関わりますし、見た目の印象も左右するからです。どんなことに着目してワークトップを選べばいいのか、ご紹介していきます。
ワークトップの高さ
ワークトップの高さは、ほとんどのメーカーで2~3種類の中から選ぶことができます。高さの目安は身長÷2+5㎝で、身長が160cmの方なら、160÷2+5cmなので85cm、150cmの方なら150÷2+5cmなので80cmくらいが使いやすい高さと言われています。
お手入れのしやすさ
毎日料理をする方ほどこだわって欲しいのが、お手入れのしやすさです。ステンレスや人工大理石のワークトップは汚れを簡単に拭き取れるのでおすすめです。一方、タイルや木材のワークトップはお手入れに手間がかかり、注文品となる素材です。
耐熱性
燃えない素材が望ましいのはもちろんですが、熱い鍋やフライパンを直接置いたり熱湯をこぼしてしまったたりしたときのことを考えると、耐熱性も重視したいポイントです。ステンレスやタイル、天然石は熱に強い素材として知られています。
耐久性
毎日のように使うキッチンでは、洗い物の途中に手を滑らせてコップやお皿、フライパンなどを落としてしまうこともあります。そんな時、耐久性があってキズが付きにくい素材なら安心です。割れたり傷ついてしまうことを考えながら家事をしたのでは、疲れてしまいます。人工大理石は傷にも強く、耐久性にも優れているのでおすすめです。
耐水性
キッチンは、毎日水を使うところですから耐水性も非常に重要です。木材でもない限り耐水性に優れた素材ばかりですが、ステンレスを選ぶ際にはサビに注意しましょう。
ワークトップの素材の特徴
今のキッチンからシステムキッチンへのリフォームを検討するとき、アイランド型、ペニンシュラ型、I型、L型など、どんな形にするかで迷う方は多いと思いますが、ワークトップの素材に迷う方も意外と多いものです。これは、ワークトップの素材によってキッチンの印象やお手入れの手間が大きく異なるからです。
主な素材の特徴は以下の通りです。
ステンレス(メーカー品)
最も一般的なワークトップの素材で、耐水性・耐熱性・耐久性のすべてに優れています。価格も比較的安価で、お手入れもしやすく、飲食店の厨房のほとんどがステンレスであることからも使い勝手の良さがうかがえます。
難点は細かな傷がつきやすく、こまめに水を拭き取らないと水垢が目立ってしますことです。これを回避するために、エンボス加工やバイブレーション加工を施した商品も多くなっています。
人工大理石(メーカー品)
色、デザインが豊富でインテリア性を重視する方におすすめの素材です。お手入れもしやすく、清潔感・高級感があるのも人気の理由でしょう。
材質は大きく分けると、アクリル系樹脂とポリエステル系樹脂があり、価格はポリエステル系の方が安価です。一方で、耐熱性や耐久性はアクリル系樹脂の方が優れており、どちらを選ぶかは、価格と機能のバランスをみて決めるとよいでしょう。
ちなみに、人造大理石とはまったく別のもので、こちらは素材の中に自然の石を細かく砕いたものが含まれており、性質も異なります。
タイル(オーダーキッチン)
色や柄のバリエーションが豊富で、アンティーク調やカントリー調のおしゃれなキッチンを目指す方にはおすすめの素材です。
耐熱性、耐水性にも優れていますが、タイルとタイルの間の目地部分に汚れが付きやすく、お手入れに手間がかかるのがデメリットです。また、施工の際にタイルを1枚ずつ張っていくので、工期がやや長くなります。
木材(オーダーキッチン)
独特の温かみがあり、年月とともに味わいを増していく点が木材の魅力でしょう。
他の素材にはない魅力を備えた木材ですが、お手入れには細心の注意が必要です。水や油がはねた時にはシミにならないよう拭き取らなければいけませんし、カビが生えないように乾燥した状態にしなければいけません。こまめなお手入れが苦にならない方なら、木材のワークトップはおすすめと言えます。
天然石(高級品)
耐水性、耐熱性、耐久性に優れ、自然素材ならではの温もりや重厚感のある素材です。
使われるのは御影石や大理石で、2つとして同じ模様のないインテリア性も兼ね備えています。一方で施工費、運搬費などがかかるために費用が高額なので、より安価に石の素材感を楽しみたい方は人工大理石を選ぶ傾向があります。
ワークトップまとめ
ワークトップにはさまざまな素材があります。それぞれの素材に特徴があり、どれが一番いいとは言えません。使い勝手を重視するのか、デザインを重視するのか、素材感や耐久性を重視するのかといった、自分がキッチンに求める条件をしっかり洗い出してから選ぶのがいいのではないでしょうか。
リフォームステーションでは、メーカーに縛られず、さまざまなキッチンを取り扱っております。まずはお近くの店舗まで足をお運びいただき、サンプルなどで実際の素材感を確かめてみてはいかがでしょうか。