リフォーム工事では、見積書に記載された金額を越えて追加費用が発生する場合があります。これは、工事着手後に事前の現地調査では分からなかった傷みや腐食が見つかるケースがあるためです。
では、追加費用が発生するのは、具体的にどのようなケースが考えられるのでしょうか。
水回りのリフォームでは、内部腐食による追加工事が必要となることがある
追加費用が発生するケースでは、やはり水回りのリフォームの際が多いようです。
キッチンや浴室・洗面所、トイレなどがこれにあたります。給水管や配水管の劣化などが原因で、壁裏や床下などの構造部・石膏ボードの一部が腐食している場合があります。
普段暮らしている中では、室内側に影響を及ぼしていなければ気付くことが難しいため、追加での対応が必要となります。
追加工事の内容としては、漏水の原因箇所の補修・交換対応、腐食してしまった部分の補強・交換などになります。
追加費用を念頭に置いたプランニングがトラブル回避につながる
経年劣化によって、水回り以外にも、外壁や窓台、屋根や土台に腐食やヒビが見つかることがあります。全自動給湯器の故障や耐震補強の補修が必要になった場合にも追加費用がかかることになります。
また、最初から完成後のすべてのイメージを固めておくことは難しく、リフォーム工事を行う中で、新たな要望が出てくることも追加費用のかかる要因となります。
リフォームを行う際は、あらかじめ追加工事の可能性があることを頭の片隅に置いておくとよいかと思います。
その上で、リフォーム会社と綿密に連絡を取ることが追加費用を抑えるためには重要となります。リフォーム会社の担当者にあらかじめ追加工事が発生した場合の費用を聞いておき、予算の中に盛り込んでおくことや、追加工事が必要かどうかの判断ができる解体日に担当者に現場に付いてもらって状況を確認することが大切です。
まとめ
見積りの金額通りに工事が終了することが理想ではありますが、どんなに綿密に計画を立てて進めても、想定外のトラブルが発生する可能性はゼロではありません。その代表的な例が、水回り工事時の追加費用の発生と言えます。打ち合わせの段階から、こうした可能性を考慮に入れて、リフォーム会社と話し合っておくことが重要です。