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親と同居をすることになり、実家のバリアフリー化を検討しています。家のどこをリフォームすればよいのですか?

  • 入門編

更新日: 2018年05月15日

手すりを設置している画像

家をバリアフリーにリフォームするとき、どこから始めたらよいのかわからない人は多いのではないでしょうか。こちらではそういった方に向けて、一般的に多いバリアフリー化される場所と傾向について解説します。ただし、一戸建てとマンションでは、できる部分とできない部分に違いがありますから、それぞれのポイントを押さえておくことも重要です。さらに、あると便利な設備についても紹介しましょう。

バリアフリーはどこから始めるのがよい? 

バリアフリーにリフォームすることが多い場所は、玄関、階段、廊下、バス・トイレなどが一般的です。これらの場所は、危険が生じやすいというだけでなく、車いすを使う場合にリフォームが必要になってくるという理由があります。

 

まず、転倒を防ぐという目的で設置されるのが手すりです。手すりは、被介護者が使う場所のほとんどに設置したほうがよいでしょう。バス・トイレのような個室の場合は、家族の目が届かない場所なので、特に細かく考えてあげたい部分です。被介護者が移動する順番を考えて、高さや角度を変えた手すりを設置しましょう。

 

また、玄関から屋外へのアプローチをスロープにすると、家の出入りが格段に楽になるでしょう。

バリアフリー化の際に、知っておくと得すること

手すりなどの設置は、介護保険を使えば補助金の対象になります。ただし、要支援1〜2、または要介護1〜5のいずれかの認定を受けていることが条件です。20万円を超えない程度で補助金を受けられるため(※1)、あらかじめ認定を受けておくとお得にリフォーム工事の自己負担が減るのでおすすめです。

 

※1  厚生労働省:住生活の安定の確保及び向上の促進に関する施策の推進について

一戸建てとマンションのバリアフリー化のポイントは?

一戸建てとマンションでは、リフォームできる範囲に違いがあります。
一戸建ては自由度が高いので、玄関前など屋外に続く部分のリフォームがしやすく、出入り口を、玄関に固執しなくても済むのがメリットです。被介護者の部屋を庭に面した部分にし、専用玄関やスロープを設置するのもよいでしょう。

 

一方、マンションは専有部分のみのリフォームになるため、玄関より内側で工夫するのがポイントです。床の段差をなくしたり、ドアを引き戸に変えたりするだけでも、十分生活しやすくなります。


どちらにも共通していえることは、万が一転倒した場合のダメージをできるだけ抑えるために、クッション性のある床材に変えるのがおすすめです。

費用は少しかかるけど、設置しておくと便利な設備は?

費用は高くなりますが、電動の昇降機やエレベーターがあると非常に便利です。一戸建ての場合、ほとんどの被介護者は1階だけで過ごすことが多くなります。しかしリビングが2階にある家では、家族の団らんの場から離れてしまうというデメリットがあります。そんなときに、自宅エレベーターや階段を電動で上り下りできる昇降機の設置はおすすめです。

 

エレベーターは、押入れを利用してリフォームする方法があるので、後から設置することも可能です。エレベーターがあると荷物の上げ下ろしにも使えるので、検討する価値は十分あるのではないでしょうか。

 

また、床をフルフラットにするのも費用はやや割高になりますが、リフォームしておくと便利なバリアフリー工事です。高齢になると、ちょっとした段差でもつまずくことがあります。転倒で受けたダメージが原因で、介護が必要になってしまうことも珍しくありません。できるだけ自力での移動を可能にし、できることを残しておくことは認知症予防にもつながります。

 

バリアフリー化のリフォームについても、リフォームステーションにご相談ください。ご家族に必要なリフォーム工事はどのようなものなのか、お客さま一人ひとりに合わせた提案をいたします。