動線を良くしようと思うなら、「家事動線」「プライベート動線」「パブリック動線」の3つをしっかりと考慮する必要があります。
まず、家事動線とは、炊事や洗濯など家事をする際に人が動く経路のことです。プライベート動線は、リビングから個室など、家族が生活するために使用する経路となります。最後に、パブリック動線とは、玄関から客間やリビングなど、来客を通すための経路のことです。
この3つの動線がなるべく重ならないような配置にすることで、動線の悪さを解消することができます。
特に重要な家事動線を改善するコツ
先にご紹介した3つの動線の中でも、利用されることが多く、優先順位が高くなるのは家事動線です。家事動線をうまく配置できれば、その分プライベート動線やパブリック動線に幅を持たせることができるようになります。
では、効率のよい家事動線を作るためにはどうしたらよいのでしょうか?
まず、動線を短くすることです。利用回数の多い動線ですから、短く設定しておくことで効率化が図れます。
次に、一方通行ではなく、回遊型の動線を配置することです。料理や洗濯など複数の場所で複数の行動が同時に行われるのが家事の特徴です。そのためキッチンと洗濯機のある洗面所や脱衣所の間を何度も行き来することになり、他の動線をふさいでしまうのです。元々、家族が集まりやすい場所でもあるので、そこで人が溜まらないような工夫が必要となります。
解決策としては、キッチンや洗面所・脱衣所を通り抜けできるようにする方法があります。経路が複数あれば、家事動線を回遊型に変えることも容易になります。
まとめ
動線の悪さを解消するには、家事動線・プライベート動線・パブリック動線の3つを重ならないように配置することが重要です。利用回数の多い家事動線を短く、回遊型にすることで、他の動線にも幅を持たせることができます。キッチンや洗面所、脱衣所など家族が集まりやすい場所を通り抜けできるようにしておくと、解決できることが多いです。