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リフォームでキッチンの交換をするときに、キッチンの場所を変えたいと思っているのですが、自由に場所を変えられるものなのでしょうか?

  • 入門編

更新日: 2018年08月30日

リフォームでキッチンの交換をするときに、キッチンの場所を変えたいと思っているのですが、自由に場所を変えられるものなのでしょうか?

今のキッチンをリフォームして使い勝手のいいものに変えたい!という方は、かなり多いのではないでしょうか。

 

そのときに気になるのが、「キッチンは好きな場所に移動できるのか」ということでしょう。

今あるキッチンを新しいものに入れ替えるだけのリフォームとは異なり、キッチンの移動にはいくつかの注意点があります。

 

そこで今回はキッチンを移動させる際の注意点、さらに費用の目安も一緒にご紹介します。

キッチンの移動にはこんな工事が必要になる

キッチンの位置を変えるリフォームを行う場合、古いものを撤去して新しいものに入れ替えるだけでは済みません。具体的には以下のような工事が必要になります。

キッチンの撤去、設置工事

古いキッチンを撤去して新しいキッチンを設置します。

排水管や排気ダクトを移動するための工事

キッチンの移動に伴い、排水管や排気ダクトも移動・延長しなければなりません。

クロスの張り替え

古いキッチンが壁に向かって設置されていた場合は、キッチンがあった場所のクロスを張り替える必要があります。

床の張り替え

排水管は床下にありますので、工事の際には床をはがして張り替える工事も行われます。

天井の工事

換気ダクトは天井裏にあります。こちらも天井の工事が必要です。

 

いかがでしょうか。

ひと言にキッチンの移動と言っても、これだけの工事が必要となるのです。

キッチンの移動ではここに注意!

キッチンはどこにでも自由に移動できるわけではありません。移動にはいくつかの条件があり、それによっては移動が難しいケースもあります。

問題になるのは主に「排水管」と「排気ダクト」で、戸建てかマンションかによっても異なります。

戸建ての場合

戸建ての場合、キッチンが1階にあるなら床下に、2階にあるなら1階の天井裏に排水管が通っています。床下、天井裏には十分な空間があるため、キッチンの移動はかなり自由に行うことができるでしょう。

 

排気ダクトに関しては、梁(はり)の位置に注意が必要です。

ダクトが梁をまたがなくてはならない場合は排気効率が悪くなりますので、ダクト自体を大きく取るなどの対処が必要となります。

マンションの場合

マンションでキッチンを移動させる際には、排水管に勾配をつけなくてはならないので、場合によっては距離の長い移動ができないケースもあります。古いマンションの管理規約では排水管の引き直しが許可されていないケースや、排気ダクトを共用部の排気シャフトに接続させるケースなど、細心の注意が必要となります。事前に管理規約を確認しましょう。

費用の目安

キッチンの移動をするリフォームでは、設備を交換するだけのリフォームよりも多くの費用がかかります。これは、移動に伴って排水管や排気ダクトの延長、クロスや床の張り替えなどの付随工事が必要となるからです。

壁に面したキッチンから対面式のシステムキッチンに

【費用の目安:100~150万円】

新たに設置するシステムキッチンのグレードや、給排水管や排気ダクトを延長する距離によって費用が変わります。

壁に囲まれた独立型キッチンから対面式のシステムキッチンに

【費用の目安:150~200万円】

キッチンの移動に加えて壁を撤去する必要があるため、費用はより高額なものになります。

また、建物の構造上、壁を撤去することができない可能性もあるため、事前調査が欠かせません。

違うフロアにキッチンを移動させる場合(戸建ての場合)

【費用の目安:200万円~】

1階から2階へなど、異なるフロアにキッチンを移動させる場合は、さらに高額な費用がかかります。給排水管や排気ダクトを新たに設置する必要があるため、工事の規模も大がかりなものとなります。

まとめ

キッチンを移動させるリフォームには、排水管や排気ダクト、移動先のスペースなど、必ず確認しなければならないことがあります。リフォームステーションでは、リフォーム前に入念な事前調査を行っています。キッチンに限らず、リフォームに関わることなら、どんなことでもご相談ください。