毎日料理をするご家庭なら、換気扇は毎日使う重要な設備です。換気扇に不具合が発生すれば、家中に料理のにおいが充満してしまいますし、キッチンと隣接するリビングの天井、壁、床に油汚れがついてしまうことも考えられます。
本コラムでは、換気扇のリフォームの際に参考になる換気扇やレンジフードの種類をご紹介します。
目次
排気ファンのタイプによって機能も変わるので、キッチンに合わせて換気扇を選ぶことが大事
換気扇の主要パーツである排気ファンには様々な種類があり、種類によって機能も変わるので、キッチンに合った換気扇を選ぶことが重要です。
プロペラタイプ
扇風機の羽根のような形状のファンです。シンプルな構造で排気量も多く、比較的安価で設置することができます。ただし、外に隣接した壁面に設置する必要があるため、外に臭いが漏れやすかったり、駆動音が大きかったりするので、注意が必要です。
シロッコファンタイプ
円形の枠内で幅の狭い数十枚の羽根が取り付けられているタイプのファンです。ダクトを通して排気するため、騒音も少なく、キッチンの場所を問わずに設置することができます。プロペラタイプと比べると換気量が少なく、価格も高い傾向があります。
ターボタイプ
円形の枠内で幅の広い数枚の羽根が取り付けられているタイプのファンです。シロッコタイプと同様にダクトを介して排気するため、設置の場所を選びません。また、プロペラタイプよりも排気量が多いなどメリットが多いのですが、その分価格は高いことが多いです。
レンジフードの種類で換気扇の機能が決まるので、同時に交換するのがお勧め
排気ファンを取り囲むレンジフードも交換することができます。レンジフードの種類も換気扇の機能を決める重要な要素となるので、換気扇と合わせて交換することがお勧めです。
スリム型
主にシロッコファンで使用されており、現在の主流となっています。その名の通りスリムな形状でデザイン性も優れています。油汚れが下部に取り付けられた整流板にぶつかって、四方から吸い込まれる仕組みとなっているため、掃除がしやすいのが特徴です。
ブーツ型
スリム型が登場する以前の主流のタイプで、現在最も普及しているレンジフードです。プロペラファンにもシロッコファンにも使えるのが特徴です。
フラット型
浅型とも呼ばれます。コンパクトな形状で、天井が低い場所にも取り付けることができます。シロッコファンやターボファンに使用されます。
まとめ
換気扇には10年という目安の寿命があるため、交換しやすい作りになっています。排気ファンやレンジフードの種類によって換気扇の機能が決まるので、合わせて交換することがお勧めです。
また、最近では、ガスコンロやIHクッキングヒーターと換気扇のオンオフが連動した商品や、シロッコファンにより油を遠心分離して専用の油受けに油を落とす仕組みのノンフィルターの商品などがあるので、キッチンに合わせて使い勝手のいいものを選ぶことが重要です。