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リフォームの「なぜ?」や「知りたい!」がここにある
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リフォーム雑誌で「ゾーニング」という言葉を見ました。どういう意味の言葉なのか教えてください。

  • 入門編

更新日: 2018年09月25日

設計図

リフォームで間取りを変える際に、いきなり部屋割りを導き出そうとしても案外難しいものです。そのような時には、ゾーニングによってどのスペースを何のために使うのかをあらかじめ決めておくことで、日常生活に合わせた使いやすい間取りを考えることができます。

 

本コラムでは、ゾーニングに関して詳しくご紹介します。

3つのゾーンの目的や機能をよく理解して、干渉しないように配置すると便利に

ゾーニングでは、目的や用途に合わせて家の中の空間を3つのゾーンに分けて考えると、生活動線をはっきりとさせることができます。

パブリックゾーン

家族が集まったり、お客様を迎え入れたりする空間を指し、リビングや客間などが該当します。

最近では、ダイニングとリビングが一体化したオープンキッチンも増えていますが、この場合はキッチンもパブリックゾーンと考えられます。玄関から近い位置に配置しておくと便利です。

プライベートゾーン

家族が個人で利用する頻度の高い空間のことです。子ども部屋や寝室、書斎などが該当し、家の中でも静かで落ち着ける場所に配置するのがよいとされています。

子ども部屋に関しては、目が届きやすい場所に配置したいという方が多いかもしれませんが、お子様が成長した時のことも考えて、プライバシーが尊重できるように配慮することも必要です。

サービスゾーン

生活をする上で必ず必要となる空間のことを指し、キッチンや浴室、トイレなどが該当します。

機能や動線を考えて便利な場所に配置することをお勧めします。できる限り一カ所にまとめておくと、生活動線だけでなく、水回りの配管も短くすることができるので、リフォームのコストを抑えることができます。

これら3つのゾーンを三角形になるように配置すると、家族がお互いに適度な距離感を保てる上、行き来も楽になるのでお勧めです。

屋外のゾーニングは道路を中心に考えることが重要

上記では、屋内のゾーニングについてご紹介しましたが、屋外のゾーニングも重要です。

道路と玄関、道路と駐車場、物置や物干しの位置などを決める際にもゾーニングの考え方は役に立ちます。家の前の道路の交通量を考えて、車が多く通るようなら、道路と玄関の間に少しスペースをとる、駐車場は車が出入りしやすい道路と隣接させる、物置や物干しは道路に出る必要がないので、敷地の奥に作るなど、周囲の環境に合わせて大体の配置を決めていくと、自然と場所が定まります。

さらに日当たりや外からの視線などにも気をつけると、より快適なリフォームを行うことができます。

まとめ

ゾーニングを決めてから、間取りを考えることで、より快適なリフォームを行うことができます。「パブリックゾーン」「プライベートゾーン」「サービスゾーン」の3つを干渉させないように配置しておくと、移動も楽で便利です。

その際に、日当たりや風通しを考えてリビングやダイニングの位置を決めておくと、ダイニングにつながるキッチンの位置も決まるので、残りのゾーニングをスムーズに進めることができます。

屋外のゾーニングでは、交通量も踏まえた上で、道路を中心に考えることが重要です。

特に、小さい子どもがいる家庭では、車道にお子様が飛び出さないように、玄関の位置をよく考えて配置することをお勧めします。